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町家の丁寧な暮らし

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明治初期に8年間かけて建築した「はしまや」呉服店。中庭のつつじは樹齢300年近く、移植されたか、古くからここで育ったかは定かでないが、丁寧な手入れが見事な花を6月には咲かす。家の中の音は家の状態を語るそうで、大きな地震の後、畳の床を歩くといつもと違う音がするそうで、その時は床下の束がずれるか、外れかけているということで、床下へもぐって、くさびを入れるそうです。びっくりしたことはそればかりではありません。なんと座敷の畳は40年前に畳替えしたものという、しっかり艶が出て、少しもささくれていない、一同びっくり。当時の備後畳の質を物語っている。まだまだエピソードは尽きない、生きた町家の素晴らしさをいつも感じる「はしまや」でした。